外構づくりで多くの方が採用する「ブロック塀」。
プライバシーの確保や防犯対策、隣地との境界を明確にするために欠かせない存在ですが、実は高さ・厚さ・鉄筋・基礎・控え壁など、守るべき基準が数多くあります。

この記事では
・ブロック塀の高さ制限
・控え壁とは?
・安全に施工するための構造基準
を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
さらに後半では、ブロック塀の制約を解決する新しい選択肢についてもご紹介します。
※本記事は、川越市が公開しているブロック塀の安全確認資料および建築基準法施行令第62条の8をもとに解説しています。
ブロック塀とは?
ブロック塀とは、コンクリートブロックを積み上げてつくる塀のことです。
単に積み重ねているだけではなく、
・鉄筋を組んだ基礎
・ブロック内部の配筋
・モルタルによる固定
によって構造的な強度を確保しています。

主な役割は次の通りです。
・隣地との境界の明確化
・視線の遮断
・防犯性の向上
・外構デザインの向上
住宅の外構において非常に一般的な構造物です。
ブロック塀には高さ制限がある
ブロック塀は建築基準法施行令第62条の8により、構造基準が定められています。
特に重要なのが高さ制限です。
■控え壁がない場合
➡ 最大1.2m以下
■控え壁がある場合
➡ 最大2.2m以下
この違いのポイントとなるのが、塀を支える「控え壁」の有無です。
そのため「控え壁をつけたくない」という理由で、あえて低めの塀を選ぶケースも少なくありません。
なお、ブロック塀の高さは低い方の地盤面から測るため、敷地と道路に高低差がある場合は道路側が基準になります。ここは見落とされやすいポイントです。
なぜ高さに制限があるのか
平成30年(2018年)に発生した大阪府北部地震では、ブロック塀の倒壊によって尊い命が失われる事故がありました。
また近年では、地震だけでなく台風や突風による倒壊も発生しています。
施工不良や老朽化したブロック塀は、
・通行人への危害
・避難や救助活動の妨げ
になる可能性があります。
ブロック塀の基準は、見た目の問題ではなく
人命と地域の安全を守るためのルールなのです。

ブロック塀は、所有者・管理者が安全に維持管理する責任があります。
一見問題がないように見えても、基準を満たしていない危険な塀である場合があります。
日頃から点検を行い、もし異常がある場合は
・注意表示の設置
・専門家への相談
・補修や撤去
といった対応を早めに行うことが重要です。
控え壁とは?
控え壁とは、塀の途中から直角に突き出して設ける補強壁のことです。
長いブロック塀は地震時に中央部分が大きくしなりやすくなりますが、
控え壁を一定間隔で設置することで塀全体が一体化し、倒壊しにくくなります。

建築基準法では、
・3.4m以内ごとに設置
・塀の高さの1/5以上突出
と定められています。
高さ以外にもあるブロック塀の基準
また、高さ以外にも主な構造基準として次の内容が示されています。
■厚み
高さ2m以下 → 10cm以上
高さ2m超 → 15cm以上
■鉄筋
直径9mm以上
縦横80cm以下の間隔で配置
■壁頂の横筋
直径13mm以上
(高さ1.2m以下の場合は9mm以上)
■基礎(高さ1.2m超の場合)
基礎の高さ:35cm以上
根入れ:30cm以上
■控え壁
3.4m以内ごとに設置
塀の高さの1/5以上突出
※高さ1.2m以下の塀には、控え壁と大型基礎の基準は適用されません。
高い塀ほど構造が大きくなる
つまり、高い塀をつくるほど
✔ 厚くなる
✔ 基礎が大きくなる
✔ 控え壁が必要になる ということです。
また、それに伴い
✔ 費用が大きくなる
✔ 施工の手間が増える
✔ 設計の制約が増える
という構造になります。
ブロック塀でよくあるお悩み
実際の外構計画ではこんな声をよくいただきます。
○もっと塀の高さを出したい
○圧迫感を減らしたい
○基礎工事の費用が大きい
○以下のような理由で、控え壁をつけたくない
庭が使いにくくなる
駐車場にあるとぶつけそう
デザインが好きじゃない、など
安全性のための基準とはいえ、
設計の自由度に制限が出てしまうのも事実です。
EPS WALLという新しい塀のかたち
EPS WALLは、軽量で加工が容易な発泡スチロール(EPS)の外構用ウォールパネルです。
ブロック塀は1㎡あたり約250kgほどの重さがありますが、EPS WALLで作る場合は、1㎡あたり約20〜50kgほどになります。 従来のブロック塀と比べて重量が大幅に軽いため、万が一倒壊しても大事故に繋がりにくく危険を抑えられます。

そのため、基礎もコンパクト、かつ控え壁が不要なので、スッキリとしたデザインで高さのある塀の施工が可能になります。 素材が軽いので搬入や設置の際の職人の負担も軽く、加工も容易なため、工期も短縮が可能です。
EPS WALL | 発泡スチロール(EPS)の外構用ウォールパネルの特長

安全性・施工性・デザイン性を同時に実現できる新しい外構の選択肢です。
まとめ
ブロック塀には安全のための大切なルールがあります。
しかしその一方で、
・高さの制限
・控え壁の設置
・大きな基礎工事
といった制約があるのも事実です。

後悔したくない外構づくり。
基準を理解したうえで、安全性とデザインどちらも納得できる塀を選びたいですね。
従来のブロック塀だけでなく、軽量素材を使った新しい選択肢を取り入れることで、外構の可能性は大きく広がります。EPS WALLについての施工事例や資料をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
